イタ車の鬼門。それはタイミングベルトです。
アルファV6のベルトはデルタの1.2倍くらいの幅を持ち、頼もしい限りですが、
ベルトよりも最悪ベアリングが逝って、固着。それによるベルトへのダメージ、コマ飛びという
地獄へのシナリオがよくある話。記録簿を見ると、ひろろのベルトはコーンズにて2.5万kmで
一度やっていますが、その後無法地帯。ここらで、リセットしてやらないと
カウントダウンは確実に始まっています。
今回は、タイミングベルト、オルタベルトの他、全てのベアリング、テンショナーも交換です。
オルタベルトを外たところ。ベルト横にエアコンのパイプやら
パワステオイルタンクがあるというメンテ性を考慮していないアホの設計。
パワステオイルのリザーバは外さないと流石に無理の様子。(写真黒いパイプ)
タイミングベルトのテンショナーベアリング(上のV字谷底のやつ)が一番酷い状態。
中の黒いグリースが飛び散り、鯛ベルカバーも汚すありさま。ベアリング自体も重くゴロゴロしてました。
デルタのハブベアリング並みの重量感あるベアリングです。
それに比べてデルタのテンショナーベルトはちゃちいっす。
なんで、プラスチックで作るのか。
社外品で金属製のプーリーの物があるらしいが、ここは純正で我慢。
外した物を見ると、お約束のクラックが1本しっかり入ってます。(20時の方向)
このクラックがプーリーをフリーにし、高回転するとポンプが空回りし、
高速道路でオーバヒートというのが蛇のお約束みたいです。
ひろろのプーリーは手で回そうとしましたが、空回りはしませんでした。
鯛ベルは象用に比べると、かなり太くて頼もしいものです。これは切れませんね。
外した部品達。長い間、お疲れ様でした。
コーヒーブレークに、アンダーカバー。前回の日記で写真を撮り忘れたので、パチリ。
メカは黙々と作業中。しばらくすると、鯛ベルも付き、PWSタンクも装着完了。
PWSタンクへオイルと、漏れ止め材のお呪いをして、次にLLCを交換します。
さて、私は横で、今回のメインイベントであるエアフロ交換をお手伝い。
ひろろの調子を崩している根本原因はコイツと予測していました。
本来であれば、ディーラのテスターで確認すれば直ぐ判るのですが、記録簿上も交換履歴が無いし、
これしかないの一点読み。舎人のショップもアルファ用テスター導入直前(来月導入予定)だったのですが、
思い切って部品発注をお願いしちゃったのでした。
まあ、こんなパーツは自分で交換。エアクリ上のパイプ毎交換です。
当然、エアクリもK&Nへ換装。後で蛇使いに聞いたら、K&Nの赤いフィルターオイルはエアフロには良くないそうです。
付け過ぎに注意とのこと。象さんにはこんな面倒くさいエアフロが無くて良かったのに。
頼むぞBOSCH。BOSCH品番:0280 217 531 純正品番:46444287
前バンクだけですが、プラグも交換してあげました。
先日、オイル交換もしてあげなくてはと、自宅の倉庫をゴソゴソしていたら、
以前イベントでもらったセレニアレーシングを発掘。これ、ひろろへ投入決定。でも4Lしかなかったので、
西葛西の格安オイル屋で2Lの1缶を調達。モチュールより高いのね、コレ。166はエレメント交換で6.1L
だそうです。(取り扱い説明書によると)エレメントは付いていたのが、ちょっと小さいBOSCHのOEM。
マッシモには純正エレメントしかないので、3Lだし大き目のGTV用を付けちゃいました。品番:46805830
土曜の夜から始まった作業。気付いたら夜も白みかけています。
LLC交換のエア抜きのため、運命のエンジン始動。
軽くブリッピングすると、なんか違う。鋭いレスポンス。
LLCエア抜き後、電動ファンの動作を確認し、工場から出て試運転。
直りました!ひろろ、よかったねー、元気になれて。
舎人の社長さんとメカさん、お付き合い1名と4人で朝の缶コーヒー。
うまかったー。
後ろバンクのプラグは今回時間切れなので、別途やることにし朝の尾久橋を気持ちよく家路に着いたのでした。
石塚氏は当初からエアフロだよ、と言ってましたが、私は違うと、いやエアフロは高いので、それが駄目という
現実から逃避したく、エアフロじゃねーよ、と自分に言い聞かせていたのですが負けました。
先日加速時にお約束症状が出てから私自身も、エアフロ信者になった訳ですが。
つーことで、ひろろ、完全復活です。
翌日、最後のリセットとして、ワイパー交換して、予定数終了打ち止め。
お疲れ様でした。ひろろ。
帰りの尾久橋通りで気持ちよく走ると、また悪い癖が。
足変えねーと駄目かな(爆) (続く)