今年初めに車検を取って、フロントのハブベア交換という結構な大整備を行った
こる象くん。5月の耐久も走り切り、夏のDCも・・・この頃から実は怪しかった
ブレーキタッチ。最終コーナー立ち上がって、コントロールラインを越してから
のパドックへ戻るためのフルブレーキ時、オットットなんか利きが悪いなぁと
思ったのを思い出しました。秋のランチアランチ会場でのでクラッチ抜けもあり
クラッチマスター、クラッチレリーズは近年換えたばかりだったので、ブレーキ
オイル回りに何らかの問題を抱えている気がしていたところ。
その原因の一つが明確になりましたので、ご報告です。
GATOに車を預けて暫くすると、ハブがグラグラで、ハブベア逝っているかもです
と連絡が今年初めに換えたばかりですと伝えると、ハブが割れているかもしれま
せん、原因を調査します!と連絡ありました。
ハブ割れるのか?まあ、デルタもサーキットで割れている事象を何回か見てきて
いるので、マジかと思いましたが、秋のDCでも縁石とかそんなに載せてないけど
なーと。暫くすると、原因が分かりました。ハブナットですとのことでした。
これが問題のハブナット。マッシモさんに聞いたら、三和さんからのハブベアに
付いていたパーツだそうです。ハブの裏側に突起があり、これがハブのスリーブ
と当たって、トルクを掛けて締めてもナットの面で締められない状態となって
いた様です。これはマズイですよね。多分、突起の薄い面で締められていたので
耐久とかDCとか暫く走っている内に突起が潰れハブナット自体が緩まってしまっ
ている状態だった模様です。ナットはタガネでカシメられていたので緩んではな
かったのですが、外す時にトルクが掛かってなく緩んだんで、あれ?っと思った
とのことでした。
結局、ハブナットが緩んだ状態で、ブレーキディスクが暴れ、キャリパーピスト
ンを戻すことにより、ブレーキストロークが大きくなる。つまり、タッチが悪く
最悪ブレーキが利かない状態になるという感じ。
確かに、最近駐車場から出す時の切り替えし時、ハンドルを切った状態で止まる
寸前のブレーキが超ストローク(抜け気味)でドキっとすることが大きかったで
す。こんな状態のデルタはハブナット、確認してくださいませ。
一番左のハブナットが正常のものですよね。一番右の物が、今回のこる象にも付
いていたハブナットと同類です。激しい利用によって、緩むケースがあるかもで
すね。象使いの皆様、このタイプのハブナット利用には注意しましょう。
写真提供はマッシモさんでした。
とういうことで、ブレーキタッチの問題はクリアできました。後は、クラッチ抜
け等の事象に至る、ブレーキオイルの汚れの原因調査です。
さて、上の写真はデルタEvo用のブレーキマスター(以降Bマスター)。
Bマスターはこる象の青になった事件以来交換していないので、もう20年は
換えていません。もしかすると、こいつが諸悪の根源だったりするのかなーと
いうことで、交換に踏み切りました。
完全にダメになってから交換するより、何らかの軽度の異常の際にプロアクテ
ィブに対応する。これがデルタと長年付き合ってきた大原則であり、条件です。
特に今回はブレーキという重要なパーツなんで、余計に神経質に対応しました。
Bマスターについては、ランチア純正のパーツは探せばありますが、高騰しており
部品自体も古いもの。特にマスター系は純正はお薦めできません。
何故なら中のゴムパーツの経年劣化はそれなりにありますので。そこでOEM系の
パーツを捜します。デルタ仲間の中には、ブレーキマスターピストン系をオーバ
ーサイズの23mmのBマスターに換装(プジョーとかVWであり)し、ブレーキタッ
チをカッチリにしている強者もいます(ピラ沼氏)。今回は23mmも検討しまし
たが、現状のポルシェキャリパーとの相性もノーマルの22mmで問題無かったの
で、ノーマルサイズで探しました。色々なメーカのブレーキマスターがありま
すが、海外から3つのBマスターをNet購入してみました。
こる象くんには、BOSCHのブレーキマスターを装着しました。bremboは他に比べ
てちょっとだけ高かったですがM10のL字のクランプも付いており、作りも良かっ
たです。ブランドは違っても中身は全部一緒じゃない?とも思っていましたが
、3つともちゃんと違う製品でした。
重要参考人のBマスターでしたが、交換した部品を見ると中身も綺麗で錆等も
発生していない状態でした。
ブレーキオイルの異常な汚れの原因はBマスターではありませんでした。
ブレーキ利きが今一問題については、パッドも影響していた様です。
毎年5月の本庄でのポンダーリレー式の3時間耐久でこる象は40分位、
この2年走りました。今年は、シフトレバーが折れる災難があったあの
レースです。ブレーキパッド(パジット)はポルシェキャリパー入れてから
換えていないので、パッドもダメかなーと実は思っていました。
写真は交換したパッドとBマスターです。
確かにパッドは焼けて、ヒビも入りBディスクとの接触も今一でしたので今回
交換してもらいました。GRATO小暮さんとも相談し、今回はDIXCELのZtype
を導入。初制動に優れジムカーナ等に適しているパッドをチョイスしま
した。今回、ブレーキオイルは全入れ替えし、クラッチレリーズの先端
からも抜いたんで、ブレーキオイルの汚れについては経過観察です。
あ、あと、クラッチダンパーという部品も外しました。クラッチ操作が
ダイレクトになるので、発信時とかいいかもしれません。
暫くはクラッチ抜け、直るかな~。頼むぞこる象。
以下に30年間のお約束の数々を備忘録として(今回は赤字)。
1.バッテリートレー破損(止める部分が割れました):納車1年目
2.クラッチレリーズ:8回交換(今回2024.3交換、前回2022.8交換)★
3.クラッチマスター:5回交換(2022.8交換、今回分解整備)★
4.ブレーキマスター:3回交換(2024.12交換BOSCH)★
5.タイミングベルト:7回交換(最終交換:2019.12 87000km)
6.ガソリン漏れ:5回(タンクL字クラウンプ交換(2021.1)、エンジン内、タンクのプラナット、タンク上蓋パッキン(2回目)、タンク上部ノズル)
7.ドライブシャフトブーツ:8回交換
(今回交換:R内側:2021.1)
(前回交換:L/R内側:2018.4) (前々回交換:R外側:2011.12)
8.ステアリングラックブーツ:2回交換(今回:2021.1)
9.ブレーキキャリパOH:2回(フロント/リア)
Fブレーキキャリパ交換:1回(フロント)
RキャリパOH(2013.12)
Fブレーキキャリパ、Disk交換3回目:2021.8
FブレーキPAD交換:DIXCEL Z-type2024.12
10.オルタネータOH(ICレギュレータ交換):2回
11.ラジエターホース(アッパー、ロワー)交換:2回(2024.3交換)★
12.ウォーターポンプ交換:3回(最終交換:2013.12 80800km)
13.オイルポンプ交換、オイルストレーナ交換:1回
14.IEランプ点灯(コネクタ接触不良):1回
15.バッテリー交換:5回
16.タービンOH:1回(EVO2)
タービン換装:1回(EVO1)
17.ファンレジスター交換:2回
18.ステアリングラック交換:1回(2004.8事故)
19.クラッチ交換:2回(2019.6/85500km)
20.ブレーキオイルリザーバ交換:1回(2004.8白結晶事件)
21.ラジエター交換:1回(チューニング)
22.パワステクーラーリターンホース交換:1回(2013)
23.HID(バラスト)交換:2回(2015.12)(前回2013.12)
24.エアコンリフレッシュ(リキッドタンク、エキパン交換):1回(2013.12)
25.エンジンマウント交換:4回(2019.6)、3回(2013.12)
26.ミッションリンケージ緩み。(2015.12)
27.カムポジションセンサー分解交換:1回(2017.05)(IEランプが点灯します)
28.空気温度センサー交換:1回(2017.05)
29.クランクセンサー交換:2回(2004.8/207.05)
30.バッテリー交換(オデッセイPC680)3回(2014.1/2017.5)
31.タイロッドエンド交換 2回(2018.4)
32.アルミオイルパン交換 1回(2017.12)
33.FブレーキPAD交換 (2018.4)
34.ヒーターコック交換 (2018.4)
35.O2センサー交換:3回(2017.12)
36.PrincePilaシフト交換 (2018.4)
37.リアパラレルリンクスタビ交換 2回(2018.4)
38.オイルパンパッキン交換 (2019.6)
39.フロントハブボールジョイント交換 (2019.6)
40.セルモーター交換:1回(2019.6)
41.リアデフドラシャシール交換:1回(2021.1)
42.オイル圧センサー交換:1回(2021.8)
43.ハブベアリング交換:F交換(2024.3)(2024.12)★
44.タービン冷却ホース:交換(2024.3)★
45.スタッドボルト F交換(2024.3)★
46.シフトレバー破断 交換(2024.3)★