「夢を持ってベストを尽くす」
冬もすぐそこまで来ています。
11月20日に開催されましたDCS2005Finalの模様をお伝えします。
今年のDCS最終戦である2nd B's Garage CUPは、B's Garageさんの主催で、極寒の伊那で開催。
当日は朝からピーカン。でも雑巾が凍るくらいとても寒く、路面コンディションはかなり微妙。
にもかかわらず、関西、中部遠征組みも加わり、70台近くのデルタが集結したのです。
伊那の近くにはスキー場。遠くの山まで見えます。
陽射しの中に、春の様にカラフルな車達が並びました。
協賛のフェデラルモーグルさんも出店。
皆さん、象さんのブレーキパッドにはFERODOを、プラグにはチャンピオンをお願いします!
今回のこる象の秘策はタイヤでした。今回の走行順はGr-Sから。
朝の寒い時間帯に走らなくてはなりません。つーことで、2年前の真夏のDC(成田)で大失敗した
048(SS)を引っ張り出し、寒い中でもグリップ確保作戦を取ったのです。
兎に角寒いので、朝一番の走行時は空気圧を冷間で2.3に加圧。コンパウンドが死んでいないことを
祈りつつパドック待機場所へ向かうのでした。
上のGr-S1の走行前パドック風景。キートス選手はいつも先頭をキープです。やる気が違います。
こる象は旦那ひまわり号に引っ張ってもらおうと他力本願作戦。頼むぞ旦那。
さあ、走行開始。が、怖いくらいグリップ全然しません。特にリアはしびれる位にグリップしないのです。
旦那も前でケツをプリプリ振ってます。こりゃ危ないなと思い、
裏ストレート前でちょっと車間を取ります。この辺りが、いつも一緒に走り慣れているDr同士。
阿吽の呼吸とでも言いましょうか、予測通り裏ストレートエンドで、旦那はクルリ。
ニッコリ笑った旦那とアイコンタクトし、その横をパスしたのです。
SS1は攻め切れませんでした。走行後エアを確認すると、リアはまったく暖まっていません。
フロントはそれなりに暖まっていたので、念のため持ってきていた55SのTTは次シーズンに
温存し、SS2は048を使い切ってやるという果てしなく貧乏臭い作戦に決めたのです。(笑)
SS1のタイムは惨憺たるもの。ひまわり号もこる象もダメダメでした。
福井のグリフォーネ号は直前のミッショントラブルを克服し参戦。
ブランクながいりー寺さんも久しぶりにサーキットへ帰ってきました。
トイボゲン森山さんは美浜のリベンジと鼻息荒く、竜ちゃんは密かに年間チャンピオン
を狙っての最終戦との情報をO3R諜報部員から入手していました。
何を隠そう、MRCの大本の旦那も、前戦のハンディ分を考慮すると竜ちゃんより上位入賞が必須であり、
キートスさんも食ってDCS年間タイトル奪取を狙っていたのです。
無冠の天才ピラローニも久しぶりです。
舎人の社長も今回はフルブースト仕様で参戦。でも、パワーが有りすぎて踏めないそうです。
足のセッティングの見直しですね。
Gr-Sだけではありません、Gr-Bもテンパッってます。
路面温度が低い中、スピン続出。あきたコレチ佐藤さんは最終コーナの出口でスピン。
ストレート横の土手に後ろから乗り上げてます。
他の数台のデルタも、スピン。バンパーに軽いダメージを受けていました。
そうこうしている内に、2本目の走行が開始。
こる象は1本目よりかなり攻めますが、今度は内圧が上がりすぎたのか、フロントが逃げに逃げて
大アンダー大会。鋭角コーナで踏み切れません。なんと、1本目よりタイムが出ないという最悪の結果。
今回のこる象の目標は、竜ちゃんと鶴ちゃんをやっつけて、少しでも年間ポイントの上位に
行くことを目標としているのに、何とGr-Sのブービー。両者は余裕で49秒台前半のタイム。マズイ(汗)
そして、鶴ちゃんこと鶴岡さんには、48秒台を出され、ますます追い詰められたこる象でありました。
うー。タイヤ選択ミスだったのかぁー。(涙)
でも、SS3はこのタイヤしかない(ハズ)。と自分に言い聞かせ、
今回の第2の目標である、SS3をキッチリミス無く走ることを心に誓ったのです。
SS3を思い起こせば、第二戦の富士ではガス欠状態で散り、第三戦の美浜では、あわやミスコース
ギリギリのコース上でのフルブレーキにより藻屑となり、SS3の無いMGT以外は、
全てSS3で終わった、こる象の2005年DCS。
このままでは終わらない。終わりたくない。そうです、今回はSS3トラウマとの闘いなのです。
このSS3は一度失敗すると、その後はかなり尾を引くトラウマになります。
2005年でこのトラウマとはおさらば!こる象くんはそう念じて精神を集中させるのでした。
さあ、SS3が始まりました。
SS3はゼッケンの降順にスタートです。今回のファイナルのゼッケン、
それは第三戦迄の年間ポイントランキングの順位となっています。
ゼッケン11番のピラローニは57秒台。ピラちゃんに、連絡路からのギアを確認し、
車内で目をつぶってイメージトレーニングに集中します。
ゼッケン7番のグリフォーネ号は驚異的なタイム55秒台でSS3をクリア。流石です。
こる象はゼッケン5番。ポイントラインキングで5位ということ。でも午前の状況では
このポイントを守るにも厳しい状態です。心を落ち着かせ無の境地へ。
もう、勝ち負けは考えないで、SS3をミス無く走ること。それだけです。
その結果、こる象は何とかSS3を卒なく走って、57秒台。久しぶりにSS3を大きな
ミス無く走れました。他のクラス上位陣はやはり年間タイトルが掛かっていて力が入ったのか、
スピン続出。あのクレバーなゼッケン3番の竜ちゃんには、有りえないミスコースで自爆テロ。
失うものは無いハズのりー寺さんは、富士の呪いのスピンを恐れて59秒台。
美浜リベンジのトイボゲンさんは、ここぞと言う所でシフトが折れて、あえなく散ったのでした。
それを確認したゼッケン2番、大本の旦那も、アドレナリンが出すぎて、コース連絡路でタイヤをロックさせタイムダウン。
最終走行、チャンピオンナンバーのキートスさんは、痛恨のスピンで場内騒然、年間タイトルをも逃してしまったのでした。
恐るべし、一発勝負のSS3。「SS3を落とす者は、全てを失う。」
こんなに上位陣が崩れたSS3はDCS史上初めてでした。
SS3を終わって、ゼッケン4番の鶴岡さんにタイムを聞くと、なんと59秒台。かなり堅く走ったのか、
大会前に怪我をされた影響なのか、鶴ちゃんらしくないタイム。
あれ!?
もしかすると・・・棚からぼた餅が5,6個落ちてきた感じがしてきたぞー。
DCS2005Finalの結果詳細はこちら!(DeltaCupSeries2005 Final Results)
ということで、Gr-Sでこる象は本当に久しぶり、何と第一回MGT以来3年振りの
表彰台(3位ですが)を頂いたのでした。
いやぁー、長かった。勝負は捨てちゃ、いけませんね。
来年へ繋がる、良い結果でした。優勝はモロちゃん。おめでとう!モロちゃんに顔射したかったんよ。(笑)
2位は休養明けのピラローニ。無冠の帝王のままですね。
つーことで、MRC表彰台独占です。O3Rのご協力により、久しぶりに勝てました!
Gr-Aではヌレよんシンちゃんが、ラジアルで50秒台という、ネジが2、3本抜けている
有りえないタイムで優勝。MTCのウヲタくんも、今回はキッチリ踏んで3位入賞。
Gr-Bでは、Dr的にクラス違いの仔牛くんが完全優勝。やぎさん、富田さんの関西勢が元気が良いところを
見せてくれたのです。
DCS2005フル参戦の関西VRT監督であるあべちゃんは、SS2で
クラッチトラブル。悪評高き○○○○製のものだったとか。
実は、私もあれ買おうとして、舎人の社長に怒られました。要注意です。
番外編:DCSはこんな車も走れます
いつ見てもカッコイイ、とだっちの155DTM。くずや3さんのテーマの
1コーナの突っ込みは、刑事ドラマの覆面パトカーのカーチェイスみたいでした。
番外編:今回のカップ良いねー。これの入手、私の手配なのよ。(自画自賛)
来年の夏はこれでカキ氷食べよーっと。
カップ等アレンジしたのは、ちぇざーれさん。スタッフお疲れ様でした。
2005年のDCSは終了しました。協賛各社、関係各位、エントラントの皆様、
お疲れ様でした。また、来年、サーキットでお会いしましょう。そして、皆で遊びましょう。
速い、遅いじゃないんです。
自分で、楽しんだ勝ちなんです。
高橋尚子じゃないけど、夢を持ってがんばろう!
DCS2005参戦象使いとその仲間たちの通信簿詳細はこちら!(DeltaCupSeries2005Results)
こる象は棚ボタで年間4位へ。大本の旦那は悲願のタイトルを奪取したのです。
旦那!お互い(40代仲間)に、良かったなー。また思い出つくれたよー。とりあえず、Gr-S1(上位8台)の権利獲得だね。
番外編:O3R通信
(M山さん) :大会の夜、O3Rトイボゲン選手は、折れたシフトを抱いて、枕を涙で濡らしながら寝たそうです。
(竜さん) :SS3終わった後のボソッと一言(真顔で):あー。これは、かなり引きずるなー(涙)
(リー寺さん):SS3終わって一言:やってる方はタマンナイけど、見ている方は最高に面白いなー。
かつて、O3Rは幾度も無くSS3を制覇し、逆転劇を演じていただけに、この長いSS3のトラウマトンネルを抜け出せるのか?
2006年の初戦MGTにもSS3緊急導入を計画する必要が出てきました。どうしよう、あっくん。(笑)