LCJ象使いのドリームチームは12時間耐久へチャレンジ!!
完走まで、あと3時間・・・


かなりのドラマが繰り広げられて、最終章へ。

気分はジャントッド LCJ基地

耐久、それも長時間の耐久となると、スプリントの様なクルマだけのレースって訳にはいかない。
写真でも分かる通り、サポートスタッフを合わせると20人以上の大所帯?で、 それぞれスタッフの役割分担、
ストラテジー作成の為の設備やホスピタリティ等の各装備が微妙に連携機能し1台のタスキ(クルマ)を12時間のゴールへと導く。
今日は、我等のベータをバックアップした装備に ちょっとスポットライトを当ててみよう。

写真 左はレース運行管理の中枢、フェラーリF1のチームで ジャン・トッドやロス・ブラウンが座ってる例の場所の装備だ。
そりゃ、F1チームに比べれば貧相な装備だが、サーキット側が発信するレース情報 (順位やLAPタイム情報&コースカメラ映像)
をモニタリングし、パソコンでストラテジーを修正し即変更案をプリントアウト(~ピット内に掲示~各スタッフ閲覧)
したり、コース上のドライバーにサイン指示を送ったりする。
最近では12耐でも一般的な装備となったが、実は 3年前のMRC時代に我々が採用した時、他のチームは何所もモニターやパソコンを
ピットウォールに持ち込んではいなかった。
(多分)ってか 我々が、図々しくも勝手に、ウォール配電盤の扉を開けた初めてのチームって事なのだろう。(^^;
他には、 ピットとの交信用の無線も今回、小電力からCBにバージョンアップ。 が、、残念ながら騒音や混戦で、期待した程上手くは
機能しなかった。後は このヨシズ。 ただの100均モノだが、西日の厳しいモテギのピットウォールを知っている我々のノウハウだ。
キャノピー自体は、A.TRUCCO からの借り物。 (Thanks!>ラテちん)元々“Joy耐”用に設計されている為、
モテギのピットウォールにジャストフ ィットする! 隣の青テント(ルンペン仕様)とは、気合が違うぜ!(爆)

写真 右はホスピタリティテント。 今回 奮発して新調したクラブテントは、3×6mと巨大なサイズ。 ここでメシを食い 身体を休め、
昼寝をする。 F1で言えば、モーターホームの様な物だろうか。
年寄り?の多い我チームのメンバーが100以上有るであろうテント村で迷子にならない様、アバルトのフラッグで飾り付け。
内部は 夏耐久のマストアイテム、工場扇2機がブンブン活躍。
また、テントやピット内の優位ポジション争奪戦も、例年参加している経験がモノを言う。(笑)

ライトオン

さて、耐久の模様に戻ろう。9thDrの元ちゃんはライトオンで快走。2’50秒台後半でLapを刻む。
流石のゲンイチロウをもってしても、この車の挙動と、初めてのもてぎは手ごわいのか。
予定通り、13周を走りきって、スティントを終えた。給油も終え、オイルも補充。ここで気になる現象があった。
オイルが3L位消費しているのだ。黒川じーの顔が曇った。取りあえず、適量を補充し、次のDrへチェンジ。
10thDrは舎人のあっくん。車の挙動に関してかなり気にしていたが、あまり冒険をしない彼のこと。
無事に戻ってきてくれるだろうと送り出す。時計は18:00。あと2時間だ。
走り出して、3Lap目。SCが出た。あっくんを含め、私とこたちょの3人で持ち時間30分。概ね10周程度のスティントになる。
セイフティーカーが入るので、1周に11’30も掛かる。あっくんは結局5周しか出来なかったが、ピットサイン無くも自分から
30分程度でピットイン。この男、結構冷静だ。
さあ、11thDrは私だ。やっと回ってきた。ドリンクシステムも積んだ。
何故か、緊張感も無く、無心でピットアウトした。18:39だった。
先ずは、ベータの言うことを聞いてやった。
もてぎのコース及びラインは頭に入っている。かつて、こる象、MGSパンダ、Massimo147等、色んな車で走ったことのあるコースだ。
ブレーキ、ギアの状態。特に問題は無いようだ。タイヤも思ったより垂れていない。2コーナをクリアし、裏の短ストレートでチビッた。
なんだ、この車。どこ行きたいんだ。そんな感じだ。感覚的にはモータボートに乗っている感じ。高速になればなるほど、車が左右に
蛇行する。どこ行きたいの?こっちか?対話しながら走っていた。いつの間にか耐久であることを忘れていた。もっと速く走らせてやりたい。
5500rpmの上限は守りながらも、2周目からは全開走行した。途中遅い車もバンバン抜いた。でも、無理はしなかった。みんなの車だ。襷なんだ。
安全に抜けるところを選んで抜いていった。面白かったのはデスティーノさんの青メタ155との
バトルだ。直線は離されるも、コーナではベータの方が撃速だ。130RからのS字では有りえない位に踏める。2L級の車に引けを取らない
エンジンだった。車と一体になる。そして、車に合わせたドライビングをする。それが象使いの誇りだった。
155のドライバーはとてもフェアプレーで、コーナも締めたりせず、必ずラインを開けてくれていた。信頼できるDrだった。
それに引き換え、国産最速軍団のマナーの悪いこと。まあテクがあるのだろうが、大人気ないドライビングには閉口した。
エンジンはすこぶる調子が良い。よく回るエンジンだ。155をダウンヒルのブレーキング競争で並んで料理し、取りあえず満足。
5,6周してやっと自分のピットのサインボードを確認。2’49のサインだ。40秒台か。まだまだ詰められる。裏のダウンヒルは4速まで
しか使えない。一度だけ、5速を試してみた。3m位右へ流れた。危ない。5速はやはり封印だ。
辺りはもう暗い。裏のダウンヒルでは車内も真っ暗だ。よく見れば、メータも真っ暗。メータライトが無いのだ!
ヘッドライトだけが頼りの夜のサーキットはスリル満点だった。 なかなか、クリアが取れない。無理も無い、あのモテギで120台も走っているのだ。
11周目、前半部分奇跡的にクリアが取れた。
Lapは2’48.145.今日の2番時計だった。予定通り13周のスティントを無事走行し、19:21にピットイン。
さあ、アンカーのこたちょへバトンタッチだ。まさに耐久は駅伝と同じ。襷である車を次の走者へ確実に渡す。
安堵が広がった一瞬だった。クルーによる給油も終わり、最後のスティントに向けてこたちょが乗り込み、エンジン始動。
その時だった。カンカンカン・・・
黒川じーと顔を見合わせた。なんだこの音。嫌な音だ。しかし、ここで考えてもしょうがない。こたちょにサムアップし、コースへ送り出した。
黒い空からは、霧雨が降り出していた。時計は19:31。ゴールまであと38分だ。
かなり団子状態の渋滞の中、こたちょは果敢に踏んでいた。彼もスプリントのつもりで走ったらしい
路面が若干濡れている中、確実に周回を重ねていった。
彼がなぜアンカーを志望したのか。それは彼が一番判っていたのだと思う。彼の中で、自分まで回ってくることは想像していなかった
のだと思う。その前の順番の私もそうだった。多分、回ってこないだろうなと思った。こたちょ総監督から走行順を聞いた時、私はそう思った。
今回耐久に初参戦するメンバを一人でも走らせてやりたい。そういうことだと思う。
でも、敢えてそんな野暮な事は聞かない。聞かなくても分かる。それが仲間っていうもんだ。
でもみんな本当によく頑張った。あのベータをどこもブツけないで大事にして走ったことは素晴らしい。
ピット前の直線では、エンジンからの異音が聞こえる。頑張れ!ベータ。もう少しだ。

そして20:10感動のゴール。167Lap目だった。
こたちょはゴール前で我がピット前に近づき挨拶。その後、コントロールライン付近の渋滞にオカマを掘りそうになりながら急ブレーキ&
車線変更。最後に、あのアライメントを有効利用するところは、流石、総監督だ。あっぱれ!

完走 お疲れこたちょ

拍手で迎えられるベータ号と、降りる寸前のこたちょ総監督。

完走

最後はスタッフ全員で記念撮影。そこには笑顔しかなかった。
耐久女子部の内助の功で、なんとか完走できた。
お腹空いたとき、飲みたいときにひもじい思いもすることなく、みんな楽しく走れた。ありがとう!
ギャラリー&応援の皆様もありがとう!
ドリームチームのDr12名、お疲れ様でした!
この写真を撮るために、また来年がんばろう!

お疲れベータ お疲れベータ お疲れベータ

12時間戦い抜いたLCJベータクーペ。ゴール後異音を確認したところ、確実にメタルからの音だった。
そんな状態でよくがんばった、ベータクーペ。これでまた一つヒストリーが付いた。
ピットに静かにうずくまるベータが、笑っているように見えた。そして、
オイルまみれになりながら、かなり汚れたコイツだが、今日の朝より、なぜか凛々しくも見えた。
2007年、夏の12時間のドラマだった。

最後に、、、
Special Thanks  >スポンサー、協賛 各位

FEDERAL MOGUL     部品提供
(FERODO ブレーキパッド、CHANPION 点火プラグ)
Witch Craft       車両製作、整備、部品提供
Flip Frap      板金塗装、車両運搬
ESPERTO        部品提供、整備
Motori al Massimo 部品、汁物(ケミカル)提供
Street Life       部品提供
A.TRUCCO          キャノピー貸与
  作画社        ボディ装飾(ステッカーチューン)
 
                 以上 敬称略
完走は皆様のお陰です! 心より感謝致します。。 m(_ _)m


Result

2007.07.16 idlers Games
The 7th 12Hours+7Min Endurance
CLASS:TradMakes Fellows 7th

See you Next Summer!



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